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『改良路盤材』 『改良土』 『再生骨材』の品質について |
改良路盤材とは - 改良土とは - 再生骨材とは - 生石灰混合による効果 |
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■ 改良路盤材とは |
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建設現場から出る発生路盤材には、軟弱な場合や路床土が混入するため強度が不足し、そのままでは埋戻しや路盤材としても十分な強度がないため、破砕・生石灰の混合・ふるい分けなどの工程を通じて強度ある改良路盤材を製造します。
粒土の少ないものには再生骨材(0〜40)を混合調整し、含水比の高い掘削残土でも、再生骨材の細骨材により含水比を下げることができます。これにより改良路盤材はCBR値(%)が安定します。
路盤材は通常、上層路盤材と下層路盤材とに分けられますが、生石灰で改良した路盤材は、上層路盤材の規格にもかなうものです。 |
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改良路盤材の品質基準
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修正CBR
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80%以上
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含水比
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11%以下
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最大粒径
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40o
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通過分量百分率
ふるい分け |
53(o)
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100(%)
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37.5
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95〜100
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19
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50〜95
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2.36
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20〜60
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0.075
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0〜25
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上層路盤材として道路舗装工事の仕様に適しています。
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改良路盤材 |
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■ 改良土とは |
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建設現場から出る掘削土砂には軟弱な場合が多く、埋戻しや盛土材としては十分な強度がないため、破砕・生石灰の混合・ふるい分けなどの工程を通じて、土砂の強度を向上させ、埋戻しや盛土に適した良質な山砂と同等の改良土として利用できます。 |
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改良土の品質基準 |
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設計CBR
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20%
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標準CBR
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30%以上
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最大粒径
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25o
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埋戻し材・盛土材に適しています。
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改良土 |
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■ 再生骨材とは |
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建設現場や解体工事より出るコンクリート廃材を破砕し、不適当な異物を取り除きふるい分けして、粒度調整します。それにより修正CBRは高くなり埋戻しにはもちろんのこと、路盤材としても利用できます。 |
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再生骨材の品質基準 |
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修正CBR
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40%以上
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含水比
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12%以下
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最大粒径
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40o
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通過分量百分率
ふるい分け |
53(o)
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100(%)
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37.5
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95〜100
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19
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50〜80
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4.75
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15〜40
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2.36
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5〜25
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下層路盤材として道路舗装工事の仕様に適しています。 |
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再生骨材 |
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■ 生石灰混合による効果 |
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生石灰の効果により、土質の安定した物を作ることができます。 |
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●速効効果
- 水和反応―――土中の水分と反応し消石灰となり、その時多量の水分を吸収し同時に発熱して、水分を蒸発させます。
- イオン交換反応―――カルシウムイオンが粘土表面に吸着することで粘土粒子が団粒化して、土を締め固めやすくします。
●遅効効果
- ポゾラン反応―――日数を経ると粒子表面に吸着されたカルシウムが、土中の粘土鉱物のシリカやアルミナと反応して、安定した結晶鉱物に変化します。
- 炭酸反応―――土中に含まれる炭酸ガスと石灰が反応して炭酸カルシウムを生じます。これとさきのアルミン酸カルシウムが反応して、土を団結する作用があります。
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以上の反応をまとめると次の様になります。
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発生土及び発生路盤材の生石灰の量は、重量の1〜2%の量を混合しております。
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